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妊娠初期に特に注意したい感染症|風疹・麻疹・トキソプラズマ

妊娠がわかったとき、多くの方が「ちゃんと赤ちゃんは育つかな」「日常生活で気をつけることはあるのかな」と不安を感じられると思います。

妊娠中に注意したいことのひとつが感染症です。特に妊娠初期は、赤ちゃんの体の大切な部分が作られる時期であり、一部の感染症では影響が出ることがあります。

今回は、妊娠初期に特に知っておいていただきたい風疹・麻疹・トキソプラズマについて、できるだけわかりやすくご説明します。

妊娠初期はなぜ感染症に注意が必要なの?

妊娠初期(おおよそ妊娠12週頃まで)は、赤ちゃんの心臓・脳・目・耳などが作られる大切な時期です。この時期に一部の感染症にかかると、赤ちゃんに影響が出る可能性があることがわかっています。

ただし、「感染症=必ず問題が起こる」というわけではありません。正しく知り、必要な対策をとることが何より大切です。

風疹(ふうしん)

風疹は、発熱や発疹が出るウイルス感染症です。妊娠初期にかかると、赤ちゃんの心臓・目・耳などに影響が出ることがあります。

特に注意が必要なのは、妊娠20週頃までの感染です。

妊娠前や妊娠初期の血液検査で、風疹に対する抗体があるかどうかを確認します。抗体が十分でない場合、妊娠中にワクチンを接種することはできませんが、周囲の人が予防接種を受けることで妊婦さんを守ることにつながります。

麻疹(はしか)

麻疹は非常に感染力が強く、高熱や発疹が出る病気です。妊娠中にかかると、流産や早産のリスクが高まるとされています。

子どもの頃に予防接種を受けていても、抗体が十分でない方もいらっしゃいます。妊娠前に抗体を確認し、必要があれば妊娠前にワクチン接種を行うことが大切です。

トキソプラズマ

トキソプラズマは、日常生活の中で感染する可能性がある寄生虫です。主な感染経路は生肉や加熱不十分な肉、生ハムやレア肉、猫のふんなどです。

妊娠中に初めて感染すると、まれに赤ちゃんに影響が出ることがあります。

  • お肉はしっかり火を通す
  • 生肉を扱った後は手をよく洗う
  • 猫のトイレ掃除は家族に任せる

こうした工夫で、感染リスクを大きく下げられます。

必要以上に怖がらなくて大丈夫です

大切なのは、妊婦健診をきちんと受け、必要な検査を受け、気になることを早めに相談することです。私たち産婦人科では、感染症についても一つひとつ確認しながら、赤ちゃんとお母さんの安全を守るお手伝いをしています。

まとめ

妊娠初期は赤ちゃんにとって大切な時期です。風疹・麻疹・トキソプラズマについて正しく知り、できることを一つずつ行いましょう。不安なことがあれば、どうぞ遠慮なくご相談ください。