避妊相談

ミレーナ(子宮内避妊リング)
ミレーナとは、子宮内に挿入することで避妊効果を発揮するT字型の器具です。子宮内避妊リング、またはIUD(Intrauterine device)とも呼ばれています。リングに付加された薬剤が子宮内膜に作用することで、受精卵が子宮腟内に着床することを防止します。
装着による違和感はほとんどなく、取り出せば妊娠が可能です。また、生理痛や生理不順の緩和にも役立つなど豊富なメリットを有しています。
主な効果
ミレーナは避妊用の器具でありながら、生理痛や月経過多で悩んでいる人にも有効なことが知られています。装着することによってレボノルゲストレルという黄体ホルモンの分泌が継続し、妊娠の防止や月経困難症、月経過多の緩和に役立つからです。
ミレーナを装着していれば約5年間の避妊効果を得られます。またその期間中に妊娠を望むようになった場合、器具を除去すれば使用前の状態に戻る点でも便利です。
- 月経出血日数の増加や、周期の変化があり得る
- 自然脱出することがある
- 月経時以外に出血することがある
- 月経回数が減り、約2割は1年程度で消失
(子宮内膜の変化によるもので閉経ではない) - 一時的な卵巣のう胞があり得る
ミレーナの副作用について
- 使用開始から2~3ヶ月は不正出血することがありますが、多くの場合、出血量や頻度は時間とともに減衰します。
- ミレーナは自然脱出することがあり、子宮筋腫がある方に比較的多く見られます。
- 副作用として、月経周期の変化、月経日数の増加、月経時以外の出血、腹痛などが起こり得ます。
- 子宮外妊娠や骨盤炎症性疾患、子宮壁にミレーナが入り込んで起きる子宮穿孔など、重い副作用も考えられます。
料金のご案内
| ミレーナ(子宮内避妊リング) | ¥50,000 |
|---|---|
| 挿入前検査 | ¥11,000 |
| ミレーナ抜去 | ¥11,000 |
| 定期検診 | ¥12,000 |
※料金はすべて税込み価格です。
※上記は避妊目的の保険適用外の金額です。「過多月経」「月経困難症」と診断された場合は保険適用となり、保険診療での金額となります。

経口避妊薬
経口避妊薬(ピル)は、高い避妊効果をもつホルモン剤で、正しく服用することで99%以上の避妊率が期待できます。
排卵を抑える働きにより、妊娠を防ぐことができ、望まない妊娠のリスクを大幅に減らすことが可能です。
毎日1錠を決まった時間に服用することで安定した効果が得られ、自分の意思で避妊をコントロールできる方法として多くの女性に選ばれています。
安全性の高い避妊法をお考えの方は、まずはお気軽にご相談ください。服用をやめれば数ヶ月で利用開始以前の状態に戻るので、不妊症を心配する必要はありません。
経口避妊薬(ピル)の効果
-
01
高い避妊効果(99%以上)
正しく服用することで、排卵を抑え、非常に高い確率で妊娠を防ぐことができます。
-
02
受精・着床の妨げ
子宮内膜や子宮頸管の環境を変化させることで、精子の侵入や受精・着床を防ぎます。
-
03
月経トラブルの改善も
避妊に加えて、生理痛の軽減・月経不順の改善などの副次的な効果も期待できます。
経口避妊薬(ピル)の副作用について
使用開始から2週間程度は、頭痛や吐き気、倦怠感などが現れることがあります。
また、2~3ヶ月程度、不正性器出血が少量見られる例も報告されています。ただし、まったく副作用が出ない例もありますし、多くは使用するうちに減衰していきます。副作用が減らない、苦痛が激しいといった場合は早めにご相談ください。
さらに、まれではあるものの、副作用によって血栓(血管内に発生する血液の塊が)が生じ、脳疾患や下肢静脈血栓などに繋がる例も見られます。
軽傷のこともありますが、重篤な状態におちいることもあります。高血圧や肥満、喫煙の習慣や年齢が高いこと、片頭痛などの既往症や家族に血栓症があることなどでリスクが上がるので、上記のような懸念点がある方は使用前に申し出てください。
特に使用開始直後は副作用が出やすいので、リスクが懸念される場合注意が必要です。
ただし、妊娠するとより高い血栓症のリスクがあること、ピルには総合的に多くのメリットがあることなどもあわせて使用をご検討ください。
料金のご案内
| アンジュ28 | ¥3,300 |
|---|---|
| ファボワール28 | ¥3,300 |
※料金はすべて税込み価格です。

アフターピル(緊急避妊薬)
アフターピルは性交渉後の服用によって妊娠を回避しやすくする作用から、緊急避妊薬とも言われています。72時間位内の服用を基本としますが、性交渉後に早く使うほど高い効果が期待できます。コンドームを使ってもらえなかったときや低用量ピルの服用を忘れた時などには早めにご相談ください。
アフターピルの副作用について
アフターピルは緊急避妊薬として利用されますが、服用後に再度性交渉を行った場合、服用していない状態より妊娠の可能性が上がることがあると報告されています。
そのため、頻繁に避妊具なしで性交渉を行う傾向があり、妊娠を望まない場合、低用量ピルの継続利用をおすすめします。アフターピルは事後の緊急対処薬であること、継続服用しても低用量ピルのような効果は望めないことをご理解ください。
また、アフターピル利用後3週間以内に月経がない場合、妊娠の可能性を踏まえて確認や受診をおすすめします。
料金のご案内
| レボノルゲストレル | ¥11,000 |
|---|
※料金はすべて税込み価格です。
※保険適用外となるため、全額自己負担となります。
