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妊娠前に知っておきたい検査と受診のタイミング
― 婦人科は「妊娠してから行く場所」ではありません ―
「妊娠を考え始めたけれど、病院にはいつ行けばいいの?」
このような疑問を持たれる方は少なくありません。
婦人科というと、
「妊娠してから受診する場所」
「症状があるときに行く場所」
というイメージを持たれがちですが、
実際には 妊娠前の受診にも大きな意味がある と考えられています。
今回は、妊娠を考え始めた時期に知っておいていただきたい
検査や受診のタイミングについてお話しします。
妊娠前に婦人科を受診する目的
妊娠前の婦人科受診の目的は、
「すぐに妊娠できるかどうかを判断すること」ではありません。
・現在の体の状態を知る
・妊娠に影響する可能性のある要素を確認する
・不安や疑問を整理する
こうしたことを目的に受診していただくことが多く、
妊娠を考えるうえでの情報整理の場として活用していただけます。
子宮や卵巣の状態を確認する検査
妊娠に関わる臓器として、
子宮や卵巣の状態を把握することは重要です。
超音波検査などにより、
- 子宮筋腫や子宮内膜症の有無
- 卵巣の状態
- 排卵の様子
などを確認することがあります。
これらの所見があっても、
必ずしも妊娠が難しいというわけではなく、
現時点での状況を知ることが大切とされています。
妊娠前に確認されることの多い感染症
妊娠中に感染すると注意が必要な病気については、
妊娠前に抗体の有無や感染歴を確認することがあります。
代表的なものとして、
- 風疹
- 麻疹
- 梅毒
- B型・C型肝炎
などが挙げられます。
必要に応じて、
妊娠前にワクチン接種を検討する場合もありますが、
そのタイミングについては個別に相談しながら決めていきます。
持病や内服薬がある場合について
持病がある方や、
定期的に服用している薬がある方は、
妊娠前に相談しておくことが大切です。
薬の中には、
妊娠中の使用について注意が必要なものもあるため、
自己判断で中止せず、医師と相談しながら調整を行います。
事前に情報を共有しておくことで、
妊娠が分かった後も、より落ち着いて対応しやすくなります。
「異常がなければ大丈夫」という考え方
妊娠前の検査で特に問題が見つからない場合、
「今の時点では大きな心配は少ない」
という確認になります。
一方で、何らかの所見があったとしても、
すぐに治療が必要とは限らず、
経過観察をしながら妊娠を目指すことも多くあります。
大切なのは、
結果を過度に心配しすぎないことです。
受診のタイミングに正解はありません
「どのくらい妊活してから受診すべきか」
という問いに、明確な正解はありません。
妊娠を考え始めた時点で相談される方もいれば、
しばらく様子を見てから受診される方もいます。
不安を感じたときが、
一つの受診のタイミングと考えていただいて構いません。
最後に:一人で抱え込まないでください
妊娠を考える時期は、
期待と同時に不安も生じやすい時期です。
「こんなことを聞いていいのかな」
と思うような内容でも、
妊娠前から婦人科に相談して問題ありません。
このシリーズを通して、
妊娠準備が少しでも身近なものになれば幸いです。
無理のないペースで、
一緒に準備を進めていきましょう。