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漢方薬の飲み方と「やめ時」について

当院では、西洋医学的な治療に加えて、体質や症状に応じて漢方薬を処方することがあります。漢方薬は「体全体のバランスを整えるお薬」であり、産婦人科領域では、月経トラブル、更年期症状、妊娠・産後の不調など、さまざまな場面で役立ちます。ここでは、患者さんからよく質問を受ける漢方薬の飲み方とやめ時についてご説明します。
漢方薬の基本的な飲み方
漢方薬は、一般的に1日2〜3回、食前または食間に服用します。これは、胃の中に食べ物が少ない状態の方が、漢方薬の成分が吸収されやすいためです。ただし、胃が弱い方や飲みにくさを感じる場合は、食後に飲んでも問題ありません。無理に空腹時にこだわる必要はありません。
粉薬が苦手な方は、少量のお湯に溶かして飲む、あるいはオブラートを使うなど、ご自身が続けやすい方法で構いません。大切なのは、「毎日きちんと続けること」です。
効果の現れ方について
漢方薬は即効性を期待する薬ではなく、徐々に体質を整えていくことを目的としています。早い方では1〜2週間で変化を感じることもありますが、多くの場合、1か月程度で体調の変化が見えてきます。効果を実感できるまでに時間がかかることがある点は、あらかじめご理解ください。
漢方薬の「やめ時」
「症状がよくなったら、いつやめればいいのですか?」という質問をよく受けます。漢方薬は、症状が落ち着いたからといって、自己判断ですぐに中止する必要はありません。症状が改善しても、体のバランスがまだ不安定なことも多く、少し続けた方が再発予防につながる場合があります。
一方で、長期間だらだら飲み続けるものでもありません。体調の変化や症状の改善度を確認しながら、量を減らしたり、種類を変更したり、終了したりします。やめ時は患者さんごとに異なるため、必ず診察時にご相談ください。
気になる症状が出たら
漢方薬は比較的副作用が少ないとされていますが、体質に合わない場合、胃もたれ、下痢、むくみなどが出ることがあります。そのような症状があれば、我慢せずに早めにお知らせください。別の漢方薬に変更することで改善することも多くあります。
漢方薬は、「体と向き合いながら、無理なく続ける治療」です。疑問や不安があれば、いつでもご相談ください。