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月経困難症の治療と避妊の選択肢「ミレーナ」とは?わかりやすく解説
「生理のたびに強い痛みでつらい」
「毎月、痛み止めが手放せない」
「避妊もしたいけれど、毎日お薬を飲み続けるのは大変」
このようなお悩みを持つ方に、治療の選択肢のひとつとしてご案内されることがあるのがミレーナです。
ミレーナは、子宮の中に入れて使う小さな器具で、月経困難症の治療や避妊を目的に用いられます。
この記事では、ミレーナについて患者さん向けにできるだけわかりやすくご説明します。
ミレーナってどんなもの?
ミレーナは、黄体ホルモンの一種を子宮の中で少しずつ放出する器具です。
子宮内に装着することで、子宮内膜が厚くなりにくくなり、月経の量や痛みを軽くすることが期待されます。避妊の面では、子宮内や子宮頸管の環境を変えることで高い避妊効果が期待されます。
大きさは小さく、見た目はT字型に近い形です。体の外からは基本的に見えず、日常生活の中で意識する場面はあまり多くありません。
どんな人に向いているの?
ミレーナは、たとえば次のような方で検討されることがあります。
- 生理痛がつらく、学校や仕事、家事に支障が出る
- 痛み止めだけではコントロールしにくい
- できるだけ長く続けやすい治療を考えたい
- 避妊もあわせて考えたい
- 毎日内服する方法が負担に感じる
月経困難症には、はっきりした病気がないタイプもあれば、子宮内膜症や子宮腺筋症などが関係していることもあります。治療法はひとつではないため、診察や検査を行ったうえで、その方に合う方法を一緒に考えていくことが大切です。
ミレーナのメリット
1.生理痛の軽減が期待できる
ミレーナは子宮内膜に作用することで、月経に伴う痛みをやわらげる効果が期待されます。特に、毎月の月経痛に悩んでいる方にとっては、治療の選択肢のひとつになります。
2.長期間の避妊ができる
一度装着すると、長期間にわたり避妊効果が期待できます。毎日の飲み忘れを気にしなくてよい点は、大きなメリットです。
3.月経の量が減ることがある
ミレーナの使用により、月経量が少なくなる方が多くいます。出血量が減ることで、貧血や月経時の負担感の軽減につながることもあります。
4.毎日のお薬の管理がいらない
飲み薬が苦手な方、忙しくて継続が難しい方にとって、装着後の管理が比較的シンプルなのも特徴です。
装着したら、生理はどう変わるの?
ミレーナを入れたあと、月経の変化には個人差があります。
装着後しばらくは、だらだらした少量の出血や不規則な出血がみられることがあります。これは比較的よくある変化です。一方で、使い続けるうちに月経量が減ったり、生理がほとんど来なくなったりする方もいます。
「生理が来なくなるのは大丈夫?」と不安になる方もいらっしゃいますが、必ずしも異常というわけではありません。ただし、気になる症状があるときは自己判断せず、診察を受けることが大切です。
装着は痛い?診察の流れは?
ミレーナは診察室で子宮内に装着します。装着のときに、下腹部の痛みや違和感を感じることがあります。感じ方には個人差があり、比較的軽い方もいれば、つらく感じる方もいます。
通常は、まず診察を行い、ミレーナが適しているかどうかを確認します。必要に応じて超音波検査や感染症の確認などを行ったうえで、装着日を相談します。
また、装着後は入れっぱなしで終わりではなく、位置の確認や脱出の有無などをみるために定期的な診察が勧められています。
副作用や注意点は?
ミレーナにはメリットがある一方で、注意したい点もあります。
よくみられるものとしては、次のようなものがあります。
- 不正出血
- 月経の変化
- 下腹部痛
- 頭痛
- にきび
- 乳房の張り
また、まれではありますが、次のような点にも注意が必要です。
- 器具の脱出
- 子宮穿孔
- 骨盤内感染
- 妊娠した場合の異所性妊娠への注意
さらに、すべての方が使用できるわけではなく、体の状態やこれまでのご病気によっては適さない場合もあります。
ミレーナが合うかどうかは、診察で相談を
ミレーナは、月経困難症で困っている方や、長期間の避妊を考えている方にとって、有力な選択肢のひとつです。
一方で、すべての方に同じように向いているわけではありません。
年齢、出産歴、子宮の状態、これまでの病気、今後の妊娠希望の有無などによって、合う治療法は変わります。
そのため、
- 月経痛を少しでも軽くしたい
- 避妊方法について相談したい
- ピル以外の方法も知りたい
という方は、どうぞお気軽にご相談ください。
つらい生理痛を「毎月仕方ないもの」と我慢し続けず、ご自分に合った方法を一緒に見つけていきましょう。